補助金を獲得するために必要な「事業計画書」のポイント

補助金を獲得するために必要な事業計画書補助金を獲得するために必要な事業計画書

厳しい寒さが続いた冬が終わり、春を迎える時期から「補助金の季節」が到来します。

日々の資金繰りの中で、補助金を獲得できるものならぜひとも獲得したいという事業者も少なくはないでしょう。

でも、補助金は何もしないでもらえるものではありません。

公募される補助金の多くが、必要書類の一つとして「事業計画書」の作成を要求してきます。

では、補助金を獲得するために必要な「事業計画書」とは、いったいどのようなものなのでしょうか?

今回は、補助金を獲得するために必要な「事業計画書」について、まずはじめにおさえておきたいポイントを解説します。

 

1.一般的な事業計画書とは異なるもの

普段会社などでも「事業計画書」という言葉を耳にする機会もあるかと思います。

会社で所属している部署によっては、普段から事業計画書を作成している方もいらっしゃるでしょう。

ただ、補助金を獲得するために必要な「事業計画書」と、普段会社で耳にするであろう事業計画書は同じものではありません。

単刀直入に述べますと、補助金を獲得するために必要な「事業計画書」は、まさに「もしも補助金に採択されたら、その補助金で今後どのような新規事業を展開していくか」の計画を書くものとなります。

今後3年間ないしは5年間程度の自社の事業についてまとめるような、普段耳にする事業計画書とは異なるものになります。

補助金を獲得するために必要な「事業計画書」は、補助金を使って展開する新規事業に焦点を当てて計画を練っていくものなのです。

 

2.補助金を獲得するために必要な「事業計画書」のポイント

では、補助金を獲得するために必要な「事業計画書」について、まずはじめにどのようなポイントをおさえておけばいいのでしょうか?

ここでは、とりあえずおさえておいた方がよい主な3つのポイントをお伝えします。

(1)自社の積極的なアピールをする

あくまでも「補助金を獲得するために」作成する事業計画書です。

事業計画書の中では自社について積極的にアピールしていきましょう。

補助金は、雇用関係の助成金のように各要件を満たして申請すればどの事業者も採択されるものではありません。

必ずと言っていいほど厳密な審査を経て、よりよい事業計画書などを作成した事業者から順に採択されます。

つまり、補助金を獲得するためには、他社の事業計画書よりもよりインパクトのある魅力的な事業計画書を作成しなければならないのです。

そのためには、自社の強みや新規事業の特徴、新規事業を展開する必要性、新規事業をすることで顧客にはどのようなメリットがあるのかといったことを事業計画書に盛り込み、積極的に自社のアピールをしていかなければなりません。

(2)図表や写真などを効果的に使う

補助金を獲得するために事業計画書を書くのですが、例えば全ページが文字ばかりの大学教授が書いた論文のような事業計画書を読んだら、果たして審査員はどのように思うでしょうか?

補助金の申請をする事業者はたくさんいます。審査員は、一社の事業計画書を審査するのにあまり時間をかけることができません。

であれば、文字ばかりの事業計画書ではなく、必要に応じて図表や写真などを効果的に使用すると、審査員にとってもより分かりやすい事業計画だと思ってもらえるはずです。

図表や写真なども効果的に使い、審査員の視覚に訴える分かりやすい事業計画書の作成を心がけてください。

(3)ポイントを絞って書く

事業計画書の中に図表や写真などを効果的に使うことと同様に、自社の強みやアピールポイントなどはポイントを絞って書くようにしてください。

繰り返しにはなりますが、審査員は大量の事業計画書に目を通さなければならず、一社の審査にあまり時間をかけることができません。

ですので、ダラダラと長い文章を書いて分量でアピールするのではなく、審査員に対して強調したい内容は詳しく書き、単純な補足説明のような部分はさらっと簡潔に書くといったメリハリのある文章構成にしましょう。

あくまでもポイントを絞った、審査員にとって読みやすくかつ分かりやすい事業計画書の作成に努めてください。

 

3.事業計画書を作成するにはどれくらいの時間が必要か?

事業計画書と聞くと、多くの事業者が「結構時間がかかるのではないか?」と思われるのではないでしょうか?

実際に補助金を獲得するために必要な事業計画書を作成する際にかかる時間は、正直「ケースバイケース」だと思います。

とはいえ、理想から言いますと、極力じっくり時間をかけて事業計画書を作成した方がいいと思います。

補助金の募集が始まって間もない頃からきちんと準備をして、何度も事業計画を練り直して事業計画書のブラッシュアップを重ねた方が、おそらく採択される可能性がより高くなるのではないかと思います。

事業計画書の作成のためにかける時間を多く確保できれば、それだけ精度が高い事業計画書が出来上がるでしょう。

ただ、もちろん日々の業務に追われて、なかなか事業計画書の作成に時間をかけることができない事業者も少なくはないと思います。

その場合でも、毎日少しずつでもいいのでこつこつと事業計画書を作成してください。

短期集中で事業計画書を書き上げてしまう方もいるかとは思いますが、その場合はやはり事業計画書の完成度は決して高いとは言えません。

事業計画書の作成にかけた時間と、補助金に採択される可能性は、概ね比例すると言っても過言ではありません。

日々の業務の中で何とか時間を確保して、よりよい事業計画書が作成できるように努めてください。

 

4.事業計画書に求められる「レベル」とは?

これも正直「ケースバイケース」です。

多くの事業者に人気のある補助金であれば必然と競争率が高くなり、採択率が低くなる傾向にありますので、その場合は事業計画書に求められるレベルは結構高いものになります。

もちろん、中には応募する事業者がほとんどいないような、ほとんど認知されていない補助金については、事業計画書がある程度の出来でも採択される可能性は低くはないと思います。

それでも、せっかく自社の事業計画書を作成するのですから、少しでもレベルの高い事業計画書を作成するように心がけてください。

事業計画書では、難解な用語を多用する必要はまったくありません。

事業計画書を使って他者に自社のアピールをするのですから、難解な専門用語ばかり書かれている事業計画書では相手に自社の想いが伝わりづらくなります。

あくまでも小中学生が読んでも分かるような、分かりやすい言葉を使うだけでいいのです。

相手に理解してもらうことが目的なのですから。

 

5.まとめ

今回は、補助金を獲得するために必要な「事業計画書」のポイントについてお伝えしました。

もちろん、まだまだ細かいポイントなどがたくさんあります。

事業計画書を作成する前に、まずは自社の棚卸をする感覚で、事業計画書に盛り込む重要ポイントを箇条書きで構いませんので書き出してみてください。

いきなり本文からきちんと書いていこうとするから、途中で挫折してしまう方もいるのではないかと思います。

肩肘張らず、箇条書き程度からこつこつと始めてみることをおすすめします。